[深淵] 17人の公王 : ズズーン
  深淵
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

[深淵] 余り17人の公王 : …さて

[深淵] 余り17人の公王 : 目的の村に着いたが…ここは見るに稀な兆候はない…

[深淵] 余り17人の公王 : 気を立ててはいたが…危ういことはまだないだろう…

[深淵] 余り17人の公王 : ズズズ…

[深淵] うちはサスケ :  

[深淵] うちはサスケ : ……音を立てずに、宿の周囲まで出る

[深淵] うちはサスケ : 「見ているんだろう、今やれることをオレ達もしておこう」

[深淵] うちはサスケ : 何処かにいるであろう公王に声をかける

[深淵] うちはサスケ : 周囲は完全に月灯と宿の灯だけを頼りとし、薄暗い

[深淵] 余り17人の公王 : ズズズ…

[深淵] 余り17人の公王 : 「そうだな…」

[深淵] 余り17人の公王 : 「火のない所に煙は立たぬ」
「疑わしきは罰せよ…」

[深淵] 余り17人の公王 : 「気がかりならば調べておこうとも…」

[深淵] うちはサスケ : 「その通りだ、疑わしきは詰め続ける」

[深淵] うちはサスケ : 幾度となくさまざまな事件に巻き込まれた故に、その嗅覚は人一倍…否、数十倍は優れている為

[深淵] 余り17人の公王 : 「…ならば」

[深淵] 余り17人の公王 : 「先ずはこの宿か?」

[深淵] うちはサスケ : 「オレも夜目が効く」
と、言い出し
頷く

[深淵] 余り17人の公王 : 「わかった」

[深淵] 余り17人の公王 : 「では、壁に耳あり障子に目ありということだな…」

[深淵] うちはサスケ : 暗闇、月光と宿光のみが輝く中…静かに男の紅い眼が開かれ───

[深淵] うちはサスケ : ccb<=99 目星 (1D100<=99) > 54 > 成功

[深淵] GM : 村の外れに洞窟がひっそりとあるのを見つける。

[深淵] うちはサスケ : 「……洞窟、だと?」

[深淵] 余り18人の公王 : 「妙だな」

[深淵] うちはサスケ : 「同じくだ」

[深淵] 余り18人の公王 : 「怪しげな噂があって、話の欠片もなかった」

[深淵] うちはサスケ : 「意図的に秘匿されている場所、とでも言うつもりか?」

[深淵] 余り18人の公王 : 「この村に、宗教の残り香は無いのだろう」

[深淵] 余り18人の公王 : 「なら、必然的にそうなり得ないか?」

[深淵] うちはサスケ : 「違いない」

[深淵] うちはサスケ : 「ただまあ…オレ達はこの村について疎すぎる」

[深淵] 余り18人の公王 : 「ああ…」

[深淵] うちはサスケ : 「やるべき事、今呼ぶべき人間はは一人じゃあないか?」

[深淵] 余り18人の公王 : 「…そうだな」

[深淵] 余り18人の公王 : 「その者らだけが知っている以上、話を訪ねよう」

[深淵] 余り18人の公王 : 「では、会いに行くか…?」

[深淵] うちはサスケ : 「そうするか」

[深淵] うちはサスケ : と、宿に向かって再び歩き始める

[深淵] 余り18人の公王 : 「我は多すぎる…お前の陰から話を伺う…」

[深淵] 余り18人の公王 : ズズズ…

[深淵] うちはサスケ : そして、宿の光と影
そのちょうど中間となる場所にて

[深淵] うちはサスケ : 「女将、少しいいか?」

[深淵] うちはサスケ : と、少し我ながら大きな声で呼びかける

[深淵] うちはサスケ : 万が一、万が一

[深淵] うちはサスケ : 不意打ち等がある場合、陰の中に逃げ込めば問題無い
と、判断したのもあり

[深淵] 女将 : 「はい。なんでしょうか?」
この方もお客さんかしら?といった風な顔をして

[深淵] うちはサスケ : 「少し旅の行商をしていてな、立ち寄った矢先…洞窟のようなものを見かけた為尋ねたいと思ったんだ」

[深淵] うちはサスケ : 黒いコートの上に、西洋もどきのハットとコートで身を覆い

[深淵] 女将 : 「ああ、行商さんなんですね」
「洞窟、ですか」

[深淵] 女将 : 「昔は信仰の場だったんですけどね、今は立ち入りが禁止されているんですよ」
「そもそも崩落などの危険がある場所なので、近寄らない方がいいですよ」

[深淵] うちはサスケ : 「成る程、忠告感謝する」

[深淵] うちはサスケ : 「それと……」
と、ちらり
影の方を向いて

[深淵] うちはサスケ : 「(オレが出向いた間に…何か向こうも掴めたはずだ)」

[深淵] うちはサスケ : 「(オレの信じている奴らはそんな失敗はしない、情報の共有を頼めるか?)」

[深淵] 余り18人の公王 : 「把握した」
小さく呟き

[深淵] うちはサスケ : そして、公王から概要を静かに聞き出した後

[深淵] うちはサスケ : 「……この宿の少し外に出たが、電波が通じなかった。それと…この土地の宗教についても聞きたいのだが、いいだろうか?」

[深淵] うちはサスケ : 「申し遅れた、オレはうちはサスケ。少し行商の連絡をしようと仲間に取り合ったところ、通話ができなかった事…そして個人的にオレが、各地の土地の宗教に興味があるのもあり……尋ねさせてもらった」

[深淵] 女将 : 「わかりました。うちはさんですね」
「そうですね、うちの宿にはwifiがあるので電波が通じるんですよ」
「でも村の他の場所では電波は通じないと思います」

[深淵] うちはサスケ : 「…………成る程」

[深淵] 女将 : 「村の宗教ですか…数年前に廃止されたのですがそれを聞いたのでしょうか?」
「私はあまり詳しくないのですが、資料館に行けば何かわかるかもしれませんね」
「宗教の指導者は歴代の村長なので、村長に尋ねるのもいいかもしれませんね」

[深淵] うちはサスケ : 「ふむ……、時間があれば尋ねることにする」

[深淵] うちはサスケ : 「感謝する」
と、帽子を押さえて礼を言う

[深淵] 女将 : 「いえいえ。こんなへんぴな村ですがごゆっくりどうぞ」

[深淵] うちはサスケ : それを聞き入れ、再び影の中に身を溶かすように消えていき─────

[深淵] うちはサスケ :  

[深淵] うちはサスケ : 「無駄に増えた分、いざとなった時は頼むぞ」

[深淵] うちはサスケ : 闇の中で、深淵に向かって呟いた

[深淵] 余り20人の公王 : 「分かっている…」

[深淵] 余り20人の公王 : 「深淵より悍ましき恐怖などあるまいさ…」

[深淵] うちはサスケ : そして…眼を見開いて

[深淵] うちはサスケ : 行商人を装った男は、その姿を消した

[深淵] 余り20人の公王 : 深淵は、静かに影の中に還っていった

[深淵] 余り20人の公王 :  

[深淵] 余り20人の公王 :